行事:召天者記念礼拝
日程:2011年11月6日 10:30-12:00
場所:日系ルーテルサンパウロ教会
Rua Pandiá Calógeras, 54 Liberdade ,
São Paulo (11) 2305-7088
行事説明:
当教会では、「召天者記念礼拝」として、毎年、先に天に召された方々を記念して、共に礼拝を持っています。今年から、同じ日系ルーテル教会の南米教会と共に、リベルダーデのサンパウロ教会で召天者記念礼拝を行います。
クリスチャンの教会メンバーだけでなく、どなたでも参加できる行事です。かつて教会においでになったことのある方、また、特定の宗教に属していない方、キリスト教式の記念礼拝に参加してみたい方も、この機会においで下さればと思います。服装は、喪服でも平服でも構いません。
遺影の入った写真立てをお持ちいただき、礼拝堂正面におかれた机に、それぞれおいていただきます。礼拝では、賛美歌を歌い、聖書の言葉と説教を聞き、皆で順に黙祈しながら小さなロウソクに明かりをともします。礼拝ですから、通常通り、席上の献金がありますが、献金は各自の自由意志です。先人の人生に感謝をし、天国での魂の平安を神様に共に祈りましょう。(下は昨年の礼拝の聖壇の写真)
歴史的沿革:
キリスト教会では、ローマカトリック教会の時代に11月1日を「万聖節(諸聖人の日)」、そして翌11月2日を「死者の日」として定め、伝統的に守ってきました。
ちなみに、11月1日にこれらの行事でたくさんの人が教会を訪れるので、ドイツのマルティン・ルターは、当時の教会の教義理解への討論をするために、ヴィッテンベルクの教会の木製の扉に「95か条の提題」を張り出した(右図参照)のがきっかけで、宗教改革運動が始まり、ルーテル教会を皮切りに、後に諸プロテスタント教会が生まれていき、宗教改革記念日は、その張り紙を掲示した日、10月31日となっているのです。
多くのプロテスタント諸教会では、「死者のために祈る」のではなくて、「死者と共にキリストを囲んで礼拝する」という風に意味合いは少し変わっても、この伝統から、11月の第一日曜日に「召天者記念礼拝」として、礼拝を守っています。あるいは、日本では仏式のお盆の時期に合わせて、8月中旬に記念礼拝をおこなうところもあるようです。
最近一般行事でも広まってきた、「ハロウィン」も、実はこの「万聖節」や「死人の日」の流れから来ています。ケルト人の収穫感謝祭と、カトリックの理解が混交し、「死者の霊が家族のところを訪ねてきたりする」という言い伝えと共に広がったようですが、今では、子どもたちがお化けや色々なものに仮装をしてパーティーをする楽しい行事として、日本やブラジルでも広がりつつあるようですね。ちなみに「Trick or Treat」とは、オバケの格好をした子どもが、「ご馳走くれないと悪戯するぞ」と各家を回り、キャンディーやお菓子を貰う際の言葉です。
また、この仮装と共に、「ジャック・オー・ランタン」(Wiki-Pediaより)というオバケの顔の形にくりぬいたかぼちゃの提灯も有名ですね。