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2010年2月7日日曜日

「盗人に追い銭?」-Dar dinheiro aos ladrões ? -

聖書    Leitura Biblica
・旧約聖書 創世記 Gen     45:3-15(AT p.81)
・使徒書 コリントⅠ 1Cor     14:12-20(NT p.318)
・福音書 ルカによる福音書 Lucas    6:27-36(NT p.113)

説教     Prédica
「盗人に追い銭?」-Dar dinheiro aos ladrões ? -


導入
 ブラジルに来たばかりの日本の人から、「地下鉄は何時ころまで乗りますか? 安全ですか?」と聞かれた。もう慣れて夜まで普通に乗っていると返事をした。そして、「地下鉄に乗ってどうだった?怖かった?」と聞くと、「怖かったです。自分の周りのみんなが敵に見えました」との返事。私も最初はそうだったことを思い出して、一緒に笑った。泥棒や強盗が多いと聞いていたので、私たちも身構えていて、地下鉄では特に怖かった。そんなある日、外見が怖そうなお兄さんが、お年寄りの腕をつかむので、「どうしたのか?」とビックリすると、「どうぞ、座って下さい」と、席を譲っていて驚いた。意外とみんな優しい。人の腕を掴んでどころか、席を譲らない日本。敵とは?味方とは?を考えさせられる。

聖書に聞く
今日の旧約聖書は、自分を嫌い、死んだと偽って奴隷として商人たちに売った兄たちを、赦したヨセフの話。新約聖書は、「敵を愛せ」という、イエス・キリストの言葉です。マタイの福音書を見ると、さらに、「隣人を愛するのは当たり前だが、そうではなくて、敵を愛せ」とのことです。隣人を愛するのも難しいときもある。究極の状況になると、自分だけがかわいいもの。また、自分の肉親が大切なもの。しかし、隣人を、さらには、敵を愛せといわれるキリスト。

振り返り
敵は許せるものではない。愛せるものではない。だから、敵。辞書を引くと、「自分に危害を加えようとしている相手、自分の利益の達成を阻害している相手、戦場における交戦相手、ゲームや競技における競争相手を指す。いっぽうの利益がいっぽうの損失になり、攻撃行動を惹起する。対義語は味方、仲間。」とある。先週ようやく手に入れた中古車だが、自動車保険で車両保険が驚くほど高いのでまた頭が痛い。理由は、強盗や盗難が多いからとか。身の危険を感じたら、「どうぞ、持っていってください」とばかりに渡したほうが良いと、保険屋さんのアドバイス。「保険料を払っているから、保険で車は買い替えてくれるけれど、命は帰ってこないから」との説明。「盗人に追い銭」という言葉があるが、「上着を取るものには下着も」とはまさにそのこと。車を取られそうになったら、「さぁさぁ、どうぞ」とあげたほうが良いらしい。しかし、それは、「とられても、保険で戻ってくるという確約や、打算」があるから出来ること。人生のもろもろの他の出来事は、そうではない。キリストの言葉を実行するのは難しい。しかし、「盗人に追い銭をし、命をとるものに命を与えた」のが、イエス・キリストの生涯。これ以上の愛はない。この事実に出会うときに、私の狭い心は変えられる。

奨め
「とても赦せない人を赦す力」はどこから来るのか。それは、「到底赦して貰えないと思っていた自分が、その人から赦してもらったとき」。それが、ヨセフの兄たちの体験だった。そして、自分の罪深さと出会い、キリストの愛の深さに出会う体験がそれ。ゆるせない人に出会う時に、少し止まって自分を見つめ、振り返る時を持ちたいもの。そして祈り、赦された自分を思い出しましょう。祈り

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私たちの教会について

「教会といっても色々あるようで、よく分からないなぁ。変なとこじゃないといいけど・・・」とよく聞きます。私(牧師)も昔そうでした。そこで、簡単に説明します。(igrejaluteranajaponesa@gmail.com)

 ブラジル福音ルーテル教会(IECLB)は、宗教改革者マルティン・ルターの流れを汲む、歴史のあるプロテスタント・キリスト教会です。 世界ではルーテル世界連盟(LWF)を組織し、世界最大のプロテスタント教会グループとして、世界各地で伝道・奉仕・教育に携わっています。LWFの社会奉仕部門のほか、ACTを通じた難民や被災者の緊急支援、開発事情では世界で定評があります。
 ブラジルでは、多数の日系人や駐在の日本人の方々のために、1965年から日本人牧師が宣教師として派遣されています。
 教会では、日本語での礼拝やメンバー同士の交流に加え、ブラジルでの社会奉仕の働きにも取り組んでいます。ポルトガル語での礼拝も始めました。

 日本語の礼拝、ポルトガル語の礼拝に参加したい方、牧師に相談がある方、楽しい食事やお茶をしながら、わいわいと情報交換をしたい方、日本のことをもっと知りたい日系人の方、駐在や引越しでブラジルへ来てもっといろいろな情報や人脈がほしい方、どなたでも、お気軽においでください。

 教会では、日本語によるパソコン相談教室や、日本語教室も始め、地域の皆さんにも喜んでいただいています。

 まずは、メイルをいただくか、日曜日の礼拝に来てみてください。牧師が丁寧に紹介や説明をいたします。
 ブラジル4年生?の牧師の日常生活を気ままに綴ったブログもご覧ください。

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